高校生時代、茶道部に在籍し、文化祭などでお茶会を開催していた「かおそら」が簡単に手軽に
楽しめる抹茶の点て方をご紹介します。
茶道の基本のとは?
難しい手順や作法があり、敬遠されがちな茶道。
茶道の基本は決して「特別」なものではなく「おもてなしの精神」と「目上の人を敬うマナー」だと思います。
堅苦しく考えずにお茶を楽しみましょう。
流派って?三千家とは?
前述で堅苦しく考えずに・・・とは言いましたが、少しだけここで流派の話をします。
茶道には数多くの流派があります。
特に有名な流派は三千家と言われる、千利休からの流れを受け継いだ「表千家」「裏千家」「武者小路千家」になります。
それぞれの流派の特徴は・・・
〈表千家〉伝統的で、詫び寂び精神を重視している流派
〈裏千家〉この流派が一番多く、泡立ててまろやかな味わいのお茶を点てる流派。
※私も以前、こちらの流派を習いました。
〈武者小路千家〉伝統を重んじながらも無駄を省いた流派
ひとえに「茶道」と言ってもそれぞれ異なる文化が受け継がれています。
必要な道具は?
茶道の道具もたくさん種類があります。
お茶をいただく場合と点てる場合でも異なりますが、ここではお家で楽しむ抹茶をテーマとしているため、最低限そろえておきたい抹茶を点てる際の道具を説明していきます。
①茶碗
②茶筅(ちゃせん)→抹茶を点てる際に使用する竹製の道具
③棗(なつめ)→抹茶を入れる器
④茶杓(茶杓)→抹茶をすくう道具
これだけあれば十分ですが、もっと言えば茶碗と茶筅だけあればお茶を点てることは可能です。
楽天市場やAmazonなどのネットでいろいろ検索してみて、自分好みの茶碗を見つけるのもよいでしょう。
お茶の点て方
簡単な基本的な点て方を紹介していきます。
①茶碗に水を入れ、茶筅をつけておく
②抹茶を点てる茶碗に茶杓で抹茶を入れる(目安は茶杓2杯。約2g程度)
③茶碗にお湯を入れる
④茶筅で泡が立つように前後に細かく動かす
ポイントは・・・
最初はお湯と抹茶をなじませるように円を描くようにし、その後は縦に素早く前後させることです。
高価な抹茶もありますが、私が愛用している下記のようなお手頃価格のものでも十分おいしくいただけます。
茶道で使うお茶の種類
抹茶の種類には大きく分けて2種類あります。
甘味が強く、渋みが少ないとされる濃茶と茶道と聞いて思い浮かべる泡がたくさんある淡い緑色の薄茶になります。
濃茶の方がよりよい茶葉を使い、薄茶よりも多くの抹茶(2~3倍)を使うので高価にはなりがちです。
抹茶をいただくときは?
抹茶を自宅で飲む際、とくに注意することはありませんが、茶道のマナーを少しだけ。
抹茶をいただく前に茶碗を時計に見立て、3時から6時に2回、まわします。
さらに飲み終わったときは今度は逆に6時から3時に2回、まわします。
そうすることにより、茶碗の正面(模様)を自分の方に向けず、飲むことができます。
これはお茶を出してくれるときには茶碗の正面が自分の方向に向いているので、相手方(お茶を出してくれた方)に向けるという謙虚さの表れです。
とはいえ、自宅で楽しむ分には特に気にする必要はありません。
最後に・・・
最後に抹茶の楽しみ方は人それぞれでよいと思っています。
抹茶には和菓子が合うなどの固定概念にもこだわることなく、チョコレートなどの洋菓子など
甘い物との相性がとてもよいので、ぜひ皆様もお家で手軽に抹茶を楽しんでいただければと
思います。